コーヒー業界は、これまでで最も不安定な時期に直面しています。
カフェのオーナーやカスタマー、ホームバリスタ、コーヒーに関わるすべての人に影響を与えるコーヒーの価格上昇。コーヒー市場の取引価格である「C-Price(Cプライス)」は、天候や経済の変動によって変動します。
現在、その変動はこれまで以上に大きくなっていますが、価格が上昇した原因を知ることで、ロースターやカフェが直面している課題をより深く理解することができます。


C-Priceに起きていることとは?
2024年末、オールプレスは過去5年間におけるC-Priceの価格上昇について、webに記事を公開しました。この記事を書いた当初は1ポンドあたりの価格が326セントでしたが、その後400セントを超える記録的な数値を更新し、今現在は373セントにまで達しています。この価格上昇は、生産国の農家からカフェで提供される一杯のコーヒーにいたるまで — つまり、サプライチェーン全体に影響を及ぼしているのです。
では、なぜコーヒーの価格はここまで上昇しているのでしょうか?そこにはいくつかの原因があります:
サプライチェーン上の問題
気候変動や輸送遅延、そして貿易摩擦が影響し、コーヒーの流通に支障が出ています。
異常気象
ブラジルでの霜害、コロンビアでの不規則な降雨、そして主要生産地域での干ばつによってコーヒーの収穫量が減少しています。
生産コストの上昇
肥料、人件費、輸送費のすべてが値上がりしています。
投機的な市場取引
この状況を見越した投資家たちが、コーヒーの価格をさらに引き上げています。
数年にわたり続く不作
ブラジル(2021年)、コロンビア(2021年)、ベトナム(2024年)の不作によって、状況がさらに悪化しています。
これらの理由によってコーヒーが供給不足となり、価格が上昇しました。そして、公共料金や輸送費、食品や日用品の価格高騰など、他の業界でも同じようなことが起きています。


オールプレスの立場
オールプレスは、生産者に公正な価格を支払うことで彼らの生活を守ると同時に、コーヒーを愛するすべての人々に高品質なコーヒーを届けることを大切にしています。
しかし、現在の価格上昇によってコストの吸収が難しくなり、私たちのビジネスやカフェパートナー、さらには業界全体の持続可能性が脅かされる状況に直面しています。
オールプレスの対応策
私たちは単に変化に対応するだけではなく、持続可能で強靭なコーヒー業界を築くために、各所と繊細な議論を行っています。
価格の上昇に「良いタイミング」はありません。カフェの運営はすでに大変で、そこで働く人たち、つまり私たちのカフェパートナーは、何とかこの状況に耐えようと必死に取り組んでいます。だからこそ、オールプレスは常に透明性を保ち、さらなるサポートと実用的な解決策をカフェパートナーに提供できるよう全力を尽くしているのです。
私たちがカフェパートナーをサポートするために行っていることは以下の通りです:
お客さまへのコミュニケーションのサポート カフェを訪れるお客さまに価格改定を伝えるのには一層の配慮が必要だからこそ、彼らに自信を持って説明できるよう、カフェパートナーに対してインサイトやツール、データを提供しています。
価格の基準値を設定
まず最初にオールプレスのカフェの価格を改定し、新しい価格基準を明確にしました。私たちが先行して価格改定を実施することで、カフェを訪れる人々にコーヒー業界の状況を認知してもらうことが目的です。
オープンなコミュニケーション
必要であれば、私たちはいつでも対話をします。直接言葉を交わし、業界の変化とそれがカフェに与える影響について、カフェパートナーがしっかりと理解できるようサポートします。
品質とビジネスをサポート
カフェの成功において、コーヒーの品質は以前にも増して重要です。私たちはすべてのカフェパートナーに対してバリスタトレーニング、テクニカルサービス、そしてビジネスサポートなどを提供しています。
価格の引き上げが簡単でないことは私たちも理解しています。ただ、どんな状況に陥ったとしても、オールプレスはコーヒーの品質と風味を美味しく保つことに妥協しません。


最後に
コーヒー業界の持続可能性を守るためには価格の見直しが必要です。
今現在、さまざまな価格の上昇が家賃や公共料金、ガソリン、食料品など、私たちの生活全般に影響を及ぼしています。コーヒーは長い間この価格上昇の波に乗ることがなかったものの、今はその流れに乗らざるを得ない状況にあります。
これからも変わらずにコーヒーを飲むためには、コーヒーも他の生活必需品と同じように「毎日楽しむ価値があるもの」として、しっかりとお金を使うべきだという考え方が必要になるのかもしれません。

