「オールプレスが既製品に頼ることはありません。このバッグのすべての要素は、革新的なコンポスタブルフィルムから紙の素材に至るまで、すべて念入りに考え抜かれてオーダーメイドで作られています」 ― Rob Lockyear, Global Brand Lead at Allpress Espresso.

このスタジオは決して譲ることのできない3つの基本的なコンセプトのもとにスタートしました。斬新さ、ブランド認知、そしてサステナビリティです。

「オールプレスのパッケージは長い間、変化を加えられてきませんでした」 ― Lockyearは言います。「私たちのブランドにとって、もっとも大きな強みのひとつは世界各地でコーヒーを楽しむ人々にとっての安定性、そして認知度です」

オールプレスのブランドカラーであるダークブラウンとタンを表現するために下地にはクラフト紙を使用し、水性インクでダークカラーを反転印刷しました。その結果、重厚な質感と手触りの良いカサカサ感が特徴の、見かけによらずシンプルなペーパーバッグが出来上がったのです。

「マイケル(・オールプレス)は、紙が立てる音も含めてディテールにこだわりました。大げさに聞こえるかもしれませんが、私たちにとって重要だったのはパッケージに存在感を出すためエッジを鮮明にすることと、手に持ったときの感触、そして音も含めて素晴らしいバッグにすることでした。コーヒーとは感覚的な体験であり、それはパッケージから始まるのです」

90年代以降、オールプレスのシンボルだったバロック調のスクロール・サイドパターンは、産地のパティオで乾燥させている摘みたてのコーヒーのイメージから生まれた新しいグラフィックへと刷新されました。また、このラインからはコーヒーだけではなく、日本の禅の庭も連想されます。もともと記載されていたテキストの大半は削除され、責任を持ってバッグを廃棄する方法についてのシンプルで明確なメッセージがウェブサイトに掲載されるようになりました。

そして、袋の中のコーヒーの品質を保持する方法について考えたとき、1つの優れた素材が浮かび上がりました。それはイタリア製の植物由来のバイオポリマー・フィルムで、従来のプラスチックや金属箔の包装に匹敵する、優れた酸素バリア性を持つ革新的なコーティングが施されているものでした。

「この問題を解決したところで、コンポスタブル・フィルムではバッグ製造用の工具が使えないから別の工場を探さなければならない。これが延々と続きました!」

「ロースタリーチームは多くの種類のフィルムをテストしましたが、その中でもこのフィルムは群を抜いて優れていました。残念なことに、これらの堆肥化可能な素材はプラスチックよりもずっと脆いので、見た目を美しくしながらも必要な構造を保てる紙や製法を見つけなければなりませんでした」と Lockyearは言います。

「たくさんの組み合わせを試しました。気に入った紙が見つかっても、その紙の繊維が必要な強度を生み出してくれなかったんです。この問題を解決したところで、コンポスタブル・フィルムではバッグ製造用の工具が使えないから別の工場を探さなければならない。これが延々と続きました!」

オールプレスの厳選された6種類のコーヒーを象徴するアイコンは、まるでファミリーのように、そしてよりデジタルに適したデザインへと一新されました。このアイコンはオールプレスの特徴である親しみやすいフレーバーの説明と一緒に、手触りの良いミシン目が入ったラベルに描かれています。

オールプレスの新しいコンポスト対応パッケージは現在250gと1kgのバッグで用意されており、3kgのホールセールバッグは今年後半に登場する予定です。